Message

メッセージ

今日よりも明日、今年より来年、そしてもっと先、子供たちに継がしたい世界はどんな世界でしょう。

より豊かな生活、充実度と満足度の高い生活、美しい自然に囲まれた環境、安心で安全な食環境、賑わいのある社会で安心で安全な住まい、心と時間が豊かな世界。きっと誰もが願う未来です。20世紀から21世紀へと経済の拡大成長を前提として豊かさを目指してきた世界は、富の豊かさを満たしてくれたかもしれません。一方で資源の枯渇や廃棄物による環境破壊、さまざまな社会問題を生み出しています。

経済成長することで社会問題も解決できるとこれまでは考えられていましたが、残念ながらこのままの成長を続けることが有限の資源を使い果たし、破壊した自然を回復する事もできず、私たちの世界を(地球を)維持できなくなってしまうと科学的にも示されています。この世界を持続的に維持しつつ豊かな生活を実現するためには、「大量生産大量消費から循環型生産やエシカル消費」、「使い捨て、廃棄前提の無機物利用から再生可能な有機物利用」、「数年、数十年スパンでなく100年、1000年スパンでも受け継がれる価値観や仕組み」といった拡大型成長でなく持続循環型の発展への転換が求められています。近年、世界の潮流をみても持続的成長を目指す持続循環型への大きな流れが生まれています。個人レベルの活動だけなく、国連レベル、国家レベルの大規模かつ緊急の課題なっています。2030年をゴールにした短期的なアジェンダとしてSDGsが国連で全会一致で採択されたのもその表れです。

ところで持続型経営という視点で見ると、日本には200年を超える企業が1191社、世界の創業200年越えの企業の43%を日本企業が占めています。企業だけでなく日本文化も茶道や華道、剣道など文化を継承するシステムが存在しています。さらに神社やお寺にいたっては千年越えが当たり前といった世界です。 例えば、伊勢神宮の式年遷宮は1300年という悠久の時を超えて継続さられています。日本の歴史の視点では、江戸時代の生産消費システムは循環型モデルと言われ、縄文文化の創造的活動は豊かさについての考えに新たな視点をあたえてくれます。私たちは、現時点に至るまでの悠久の時間の中で、日本や世界の人々が生み出した知恵の結晶を現代社会で学びを活かし、新たなサステナブル・ビジネスを創り出すために当法人を設立しました。

富だけでなく心も時間も豊かな未来のために持続可能な世界を目指すことが求められています。そのためには、100年1000年続くことができる、自然にも社会にもそして人にも優しいサステナブルなビジネス・エコシステムを創造していくことで実現できると私たちは信じています。誰もが願う未来は誰かが与えてくれるものではなく今日を生きる私たちが内発的感情と自律的な仕組みで未来を創るという強い意志が必要だと考えています。

当法人では、情報発信や様々な体験、学習の場を通じて、持続可能な世界の実現のために人や組織を繋ぎ、新たなサステナブル・ビジネスを創造しています。ぜひ皆さんも一緒にサステナブルな世界を共に創り出しましょう。

一般社団法人サステナブル・ビジネス・ハブ 代表理事 種田 成昭