「祭りから学ぶ、組織運営の知恵」エドノミーラジオ祭り編 第6回 配信
- On 2025年12月20日
これまでの祭り編では、「ハレとケ」「神事と賑わい」「見せる・見せない」といった視点から、祭りの本質を掘り下げてきました。第6回ではさらに一歩踏み込み、日本の祭りが何百年も続いてきた理由を組織構造の側面から読み解きます。
キーワードは「宮座(みやざ)」と「頭屋(とうや)」。
神社を中心とした共同体組織と、1年限定で責任を担う当番制リーダー。この二つの仕組みが組み合わさることで、負担を分散しながら信頼を循環させる、極めて洗練されたシステムです。
一方で現代では、祭りの運営が難しくなる場面も増えています。
横浜で実際に起きた神輿運営の変化や、企業組織との共通点を交えながら、祭りが持つ共同体維持の力を、今の時代に引き寄せて考える回となりました。
🔍 今回の見どころ(聞きどころ)
- 宮座と頭屋——公平に責任を回す、日本の知恵
- 神社を核にした「宮座」というコミュニティ構造
- 1年間だけ代表を務める頭屋は、リーダーであり裏方
- 順番制だからこそ、負担も名誉も独占されない
- 祇園祭のお稚児さんの家が担う、大きな責任と、そこから生まれる地域循環
- 現代の祭りが直面するリアルな課題
- 横浜で起きた「町内会が神輿運営から撤退する」という出来事
- 「なぜ町内会がそこまでやる必要があるのか」という声
- 太鼓チームが町内会を超えて“頭屋機能”を引き継いだ実例
- 3年かけて段取りが定着した、試行錯誤のプロセス
- 費用対効果では測れない“祭りの価値”
- 祭りが「コスト」として語られ始めたときに起きるズレ
- 頭屋制度に流れる、贈与経済と長期的な信頼の循環
- 「来年も、この人がいる」という前提が生む安心感
- 経験知が分ける、理解の深さ
- 子どもの頃から祭りに関わってきた人の“身体感覚”
- 経験のない人が抱く「それ、仕事ですか?」という疑問
- 祭りはマニュアル化できない“経験知の場”であるという指摘
- 目的を共有し直すことで、組織は再生する
- 駅前広場の子ども向け縁日を5年続けた中で生まれた問い
- 「なぜ、私たちはこれをやるのか」を言語化し直した会議
- 子どもを中心に据える、という原点確認が生んだ変化
- 祇園祭に見る「本質は守り、やり方は進化させる」姿勢
- 祭りは“人となり”が見える場
- 毎年同じ役割を担うことで見えてくる個性や強み
- 神様の前では嘘をつけない
- いざという時に助け合える関係性が育つ理由
宮座と頭屋という日本の祭りの組織構造は、何百年もかけて磨かれてきた、完成度の高い仕組みです。1年交代という制度は、責任や負担を特定の人に固定せず、経済的・身体的・精神的コストを分散させながら、信頼を循環させてきました。
しかし、どんな組織も「なぜそれをやるのか」という目的を見失ったとき、形だけが残り、意味は失われていきます。祭りも、企業も、地域活動も同じ。
祭りは、人の特性を知り、贈与を重ね、関係性を更新し続けるための装置。数値化できない価値を、体験として共有する場でもあります。
日本の伝統的な祭り組織は、現代の組織運営や人的資本経営にまで通じる知恵を秘めていると私たちは考えています。
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