「エドノミーが描く循環型社会とは何か」 第2回 配信
- On 2026年2月13日
〜第2回:江戸時代はなぜ「究極の循環社会」だったのか?鎖国が生んだ経済合理性と牛の糞で飛ぶロケットの話〜
循環型社会とは、「環境に良いこと」や「我慢すること」なのでしょうか。
エドノミーラジオ循環型社会編・第2回では、その問いに対し、江戸時代の日本を手がかりに、まったく異なる答えが示されました。
江戸時代の日本は、鎖国・資源自給・廃棄不可という制約の中で、循環型でなければ生き延びられない社会でした。そこでは循環は理想論ではなく、極めて合理的な経済構造だったのです。
本回では、着物や下肥、研究開発の事例を通じて、「なぜ日本は循環型社会を実現せざるを得なかったのか」、そしてその知恵が現代に何を示唆するのかを読み解いていきます。
🔍 今回の見どころ(聞きどころ)
- 循環は「生きるため」だった
- 鎖国により、資源もエネルギーも自給せざるを得なかった江戸社会
- 廃棄物を外に出せない日本列島という制約
- 循環型社会は理想論ではなく、合理的な生存戦略だった
- 着物の循環システム
- 綿・絹など農業由来素材によるものづくり
- 直線裁ちで仕立て直しが可能な構造
- 着物→布団→雑巾→裂き織り→灰へと役割を変え続ける
- 最後の灰まで再利用される「廃棄ゼロ」の思想
- ゴミが資源になる経済
- 排泄物「下肥」が高級肥料として取引されていた江戸時代
- 回収・運搬が仕事として成立する静脈産業
- 「捨てる」概念を持たない社会設計
- 現代のプロダクト設計への問い
- 剥がれないシール、分解できない太陽光パネルの問題点
- 環境配慮をうたいながら循環を阻む現代製品
- 表具に見る、100年後の修理を前提とした設計
- 使い切るところまで含めて「デザインする」という視点
- 近接性とコミュニティ
- 作り手と使い手の物理的・心理的な近さ
- 修理・改良・研究開発が同時に回る構造
- 関係性がコストを下げ、循環を加速させる
- 地域資源の地産地消
- 北海道で進む、牛の糞尿由来メタンガスの活用
- ロケット燃料にもつながる地産地消型エネルギー
- 地域資源を再発見する現代の循環モデル
- 地域と共に続く企業のあり方(福山のアルミ会社の事例)
本回が伝えているのは、江戸時代礼賛ではありません。
循環型社会とは「正しいからやるもの」ではなく、「合理的だから続いたもの」だったという視点です。
制約があったからこそ、人は工夫し、技術を磨き、文化を育ててきました。江戸時代の循環は、現代社会が直面する資源制約や環境問題に対する、極めて実践的なヒントを含んでいます。循環は我慢ではなく、関係性と知恵によって成り立つ仕組み。
その原理をどう現代に翻訳するかが、私たちに問われています。
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